タイトルにもあるように、私は大学卒業してすぐに精神科看護師として働いています。
なぜ新卒で精神科に行こうと思ったのか、
その理由を話していこうと思います。

新卒で精神科を志望した理由
①精神科領域に興味があった
②患者さんと関わる時間が好き
③一般科への関心が低かった
④将来産業保健師として働きたい
ひとつずつお話しています。
精神科領域に興味があった

精神看護に興味を抱くきっかけになったエピソードがあります。
今でも鮮明に覚えているので共有しますね。

夜眠れない患者さんに理由を聞いたら、
ベッドの上に槍をもった小さい人がたくさんいて、突っつかれて痛いから寝れないと言われました。
他のスタッフは”そんな人いない”と否定して薬で対応していました。
ある時、ふと思ったんです。
掃除機で吸ったらその小さい人たちはいなくなるかもしれないと。
病院の掃除機を使って患者さんの目の前で実際に吸いました。
どこにいるかわからないけど、手あたり次第掃除しました。
周りのスタッフはみんな笑ったんだけどね。
でもね、患者さんがこれでゆっくり寝れるってめちゃくちゃ喜んでくれました。
これ以降患者さんの不眠が解決したんです。
この話を大学1年生の時に聞いて、衝撃を受けました。
これも大切な看護のひとつなんだ
こういう発想をもてる看護師はカッコイイ
と思いました。
このような臨床での出来事を色々聞いているうちに、精神科の看護に興味をもち始めました。
そして徐々に統合失調症やうつ病などの精神疾患に対しても、具体的に関心を持つようになったんだと思います。
“どうして幻覚って起こるんだろう”
“幻聴ってどんな風に聞こえているのかな”
“どんな経緯でうつ病になってしまうのかな”
“薬以外の治療法はあるのか”
特別たくさん勉強した記憶はないんですが(笑)
大学の座学は基本睡眠だった私でしたが、精神看護の講義だけは起きていました(笑)
(かっこいい先生が講義してくれる時はよりやる気が増していました)
患者さんと関わる時間が好き

これは実習を経験して感じたことです。
一般科病棟で実習をした際に、
看護師が毎日忙しそうに業務をこなしている姿を目の当たりにしました。
学生の実習では受け持ちは一人なので、しっかりコミュニケーションをとる時間が作れます。
いざ看護師として一般科に就職すると、なかなかそうはいかない現実に気づきました。
限られた時間で患者さんから必要な情報を得て、看護に活かせる看護師は素敵です。
ですが、私はもっとじっくり患者さんと関わる看護をしたい!
この強い意思が実習で生まれました。

一般科への関心が低かった

精神科は一般科に比べると経験できる看護技術や知識の量は減ると思います。
少しでも一般科に興味がある
看護師として基本的な知識や技術は習得しておきたい
このように考える方は新卒で精神科の病院には行かない方が無難です。
精神科から一般科に行くことが無理なわけではありませんが、
行きづらさは少なからずある気がします。
私は実習を経験しても一般科に全く興味が湧きませんでした…
そして今後も一般科で働こうと思わないだろうな、と思いました(笑)

実際に働いてみて、正直、一般科の経験があれば役に立ったのに…と思ったことはあります。
ですが、わからないことはその時に勉強して、ひとつずつクリアしていけば大きな問題はありません。
経験がない分、常に自信はありませんが…。
患者さんの安全や命のために必要なことは最低限勉強しますが、それ以外はしません(笑)
精神科領域じゃないと全然疑問が出てこないです…
将来産業保健師として働きたい

いずれは企業の保健師として働きたいと考えていた筆者。
実は母が産業保健師として働いているのです。
楽しそうにやりがいを感じながら働いている姿を見て、漠然とですが、産業保健師っていいな~と思っていました。
保健師は職員の心身の健康増進に努めます。
人間関係や業務量で精神的に不健康になってしまう方が多いので、
精神科で働いた経験が少しでも生かせるのではないかと考えました。
まとめ
私が新卒で精神科病院に就職した理由は
①精神科領域に興味があった
②患者さんと関わる時間が好き
③一般科への関心が低かった
④将来産業保健師として働きたい
新卒で精神科病院に就職するのは珍しいと言われますが、新卒でも問題なく働けます
また、精神看護の魅力はたくさんあるので、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
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