精神科と一般科の仕事内容は違う?精神科ならではの仕事その2

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仕事
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本日の記事はこの記事の続きになっています。

まだの方はこちらの記事からご覧ください。

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精神科特有の業務内容

・閉鎖病棟の認識

・物品の個数管理

・患者の行動制限の把握

・患者の持ち込み物品や危険物の管理

・患者の隔離、拘束対応

不穏患者の対応

エスケープ(離院)の対応

作業療法

病棟看護師による退院前訪問

ECT(電気けいれん療法)看護

上から5つは前回の記事で説明済みです。

本記事では6つ目(赤文字)から説明していきます。

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不穏患者の対応

攻撃性

易怒性

衝動性 が高まり、

興奮状態の患者さんが暴力や大声などの行動を起こす場合があります。

このような不穏状態の患者さんへの対応も精神科看護の特徴といえます。

患者さんの精神状態によっては鎮静剤を筋肉注射する場合や、女性看護師では対応しきれずに複数の男性看護師によって対応する場合もあります。

不穏患者さんを前にした際に、

自分ひとりで対応できるのか

応援が必要なのか

どの程度距離をとったらいいのか

などを瞬時に判断しなければなりません。

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エスケープ(離院)の対応

一般科では身体に何らかの疾患があり、

「治療したい」

「治したい」

という気持ちで入院される患者さんが多いかと思います。

精神科の場合はどうでしょう。

精神科は本人に入院意思がない場合の入院も多いです。

そのため、なんとしてでも病院から出ようとする患者さんも中にはみえます。

病棟出入口の扉が開いた隙を狙って飛び出そうとしたり、コロナ前で外出ができていた際は、帰院時間を過ぎても帰って来ないこともありました。

離院があった場合は、他病棟のスタッフにも応援を要請し、2人一組になって患者さんを捜索しに行きます。

車での捜索と徒歩での捜索に分かれます。

また、夜間帯でスタッフの人数が少ない場合は緊急メールが届き、時間外で出勤することも。

3年ちょっと働いて、エスケープの対応をしたのは3回ほどです。

患者さんの趣味や会話の内容からどこに行くかを想像して探しに行きました。

このようなエスケープ対応も精神科ならではですね。

作業療法

精神症状の安定

生活リズムの安定

対人関係の練習

社会生活の準備

などを目的とし、作業療法士がメインとなって様々なプログラムが行われます。

作業療法で実施されるプログラム

・創作活動(塗り絵や折り紙など)

・脳トレ

・卓上ゲーム(オセロ、将棋、トランプ、黒ひげ危機一髪など)

・DVD鑑賞

・カラオケ

・リラクゼーション(足湯、ホットアイマスク、音楽鑑賞、マッサージ)

・軽スポーツ(棒体操、卓球、風船バレー、Wiiスポーツなど)

・調理実習(包丁や火を使わないでできるもの)

・クリスマス会や夏祭り

このような内容を主に実施していました。

患者さんを観察しながら看護師も参加します。

(他の業務で忙しい時は参加が難しいこともあります)

参加することで患者さんの意外な一面を知ることができます。

あまり話をするのが得意でない患者さんと活動を通してコミュニケーションがとれることも。

患者さんの笑顔が1番多い時間がこの作業療法です。

作業療法は一般科だとなかなか経験しないと思います。

私は作業療法の時間が、病棟業務の中で上位に入る楽しさでした!

ぽむ
ぽむ

この記事では説明しませんが、他にもSSTや認知行動療法などもあります。

病棟看護師による退院前訪問

私の病院では、病棟看護師と精神保健福祉士が自宅や施設などの退院先に訪問に行きます。

(訪問範囲に規定あり)

患者さんが退院したときに起こりうる問題を抽出し、退院後によりよい生活が送れるように入院中の看護計画を修正・立案します。

イメージしやすいように、実際にあった事例で説明してみますね。

入院時:患者さんの薬は看護師管理

退院前訪問:施設の方と患者さんのADLやIADL、精神状態について話し合う

話し合いによって抽出された問題は…

退院先の施設では、夜8時以降看護師が不在のため眠前薬は自己管理をしなければならない

入院生活で眠前薬のみ自己管理できるように看護師が看護計画を修正・立案する

このような流れです。

特に精神科に長期入院されている場合、

食事、洗濯、お風呂、内服、整理整頓、掃除、金銭管理、などのIADLが低下してしまっている患者さんも少なくありません。

そのため、退院先でどの程度のサポートが得られるのか自立しなければいけない点についてを考える必要があります。

患者さん自身の能力、理解力、判断力、精神状態などをアセスメントしながら看護計画を修正・立案していきます。

ECT治療(電気けいれん療法)の看護

ECT治療

Electro

Convulsive

Therapy

の頭文字です。

(車のETCと似ていて未だに間違えます)

ECT治療は、頭部に電気刺激を行うことでコントロールされたけいれん発作活動を誘発します。

これにより一部の精神症状を改善させる治療です。

電気を流すなんて怖いですよね…。

私も初めて看護師として参加したときは怖くてとても緊張しました。

このECT治療に関する看護は別記事にしようと思うのでしばらくお待ちください。

まとめ

精神科ならではの仕事内容~その

不穏患者の対応

・エスケープ(離院)の対応

作業療法

病棟看護師による退院前訪問

・ECT(電気けいれん療法)看護

どの業務も精神科の面白さを存分に感じられるものです。

精神科の業務は話して終わりではありません。

想像以上に精神科特有の業務がたくさんあります!!

気になる業務などがあればいつでも聞いてください!

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