【精神科】ECT(電気痙攣療法)看護①~看護計画、観察項目~

仕事
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ECT(電気けいれん療法)という言葉を聞いたことはありますか?

私は精神科の授業でなんとなく聞いたことはありましたが、実際に見たのは働き始めてからでした。

入職し、ECTを受けている患者さんの看護をしようとした際に、ECT看護についてわかりやすくまとまったものがなくて困ったのを覚えています。

そのため、本日は看護学生や精神科への転職を考えている方に、

わかりやすく!ECT看護についてお伝えできたらと思います。

長くなってしまうので記事を2つに分けたいと思います。

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ECT(電気痙攣療法)とは

Eelectro

Cconvulsive

Ttherapy

この頭文字をとってECTと言われています。

働いている時に何度もETCと言い間違えました(笑)

ECTを簡単に説明すると、

頭部に電気刺激を行うことでコントロールされたけいれん発作活動を誘発し、一部の精神疾患の症状を改善させる治療のことです。

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ECT(電気痙攣療法)の適応

ECT治療が適応となるのは以下の疾患です。

・うつ病

・統合失調症

・双極性障害

さらにポイントとなるのが

・薬物療法では効果がない場合

・即効性を要したい場合

・混迷状態が強く服薬が困難な場合

・躁状態が強く危険性が高い場合

このような場合にECTが選択されます。

ECTの適応か否かの判断は医師が判断するので、必ずしもこれらが当てはまるとは限りません。

通電は週2~3回計6~12回程度実施します。

ぽむ
ぽむ

私の病棟では筋弛緩剤を使用した修正型電気痙攣療法週3回12回を1クールとして実施していました!

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ECT(電気痙攣療法)に必要な看護

ECTに必要な看護は大きく4つに分けられます。

・ECT前の看護

・ECT当日~ECT直前までの看護

・ECT中の看護

・ECT後の看護

ぽむ
ぽむ

この記事では

ECT前の看護

ECT当日~ECT直前までの看護

この2つを説明します!

ECT前の看護と観察項目

患者や家族の理解力を確認

ECT治療には効果だけでなくリスクや副作用も存在します。

治療内容やリスクを納得したうえで本人の同意が必要です。

本人に決定能力がない場合は保護者の同意で行われます。

医師からのインフォームドコンセントで患者さんやご家族がしっかり理解できているかを確認し、不明点があれば医師に再度説明を依頼します。

看護師が説明を補える内容であれば看護師がわかりやすく説明を行います。

観察項目

・患者さんの理解力

・家族の理解力

患者の不安軽減

“電気を流す“という説明をされた患者さんの多くは”怖い“という感情が出現します。

私の経験だと特に“うつ病”の患者さんから

電気を流すなんて大丈夫?

本当によくなるの?

と言われる傾向にあります。

私たち看護師は

“電気を流している間は、お薬で眠っているから大丈夫ですよ”

“怖いですよね”

などと患者さんの気持ちに寄り添いながら、不安軽減につながる声かけをします。

観察項目

・患者さんの不安の程度、発言内容、表情など

絶飲食

ECTを受ける患者さんはECT当日、日付が変わったら(0時を越えたら)絶飲食になります。

絶飲食を守らずにECTを実施すると、けいれんに伴い嘔吐が生じた場合、最悪の場合窒息死の可能性があるからです。

絶飲食を守られるように関わることも大切な看護の1つです。

0時を過ぎたらコップをナースステーションで預かる

0時を過ぎると頓服も使用不可のため、時間をみながら頓服を渡す

必要に応じて保護室の使用を検討

などの看護があります。

観察項目

・患者さんの絶飲食に対する理解度

・飲水及び飲食行動の有無

・夜間の睡眠状況(頓服使用時間を調整するため)

・夜間の精神状態(頓服使用時間を調整するため)

ECT当日~ECT直前までの看護と観察項目

バイタルサインの実施

ECTを実施して問題ないかバイタルサインを測定します。

異常があれば主治医や麻酔科医にすぐに報告します。

身体的なチェック

ECT治療を行う前には観察しておかなければならないことがいくつかあります。

インシデント、アクシデントにつながるため忘れずに確認しましょう。

観察項目

・メガネやコンタクトを外しているか

・メイクはしていないか

・マニキュアをしていないか

・金属類を身につけていないか

・口腔内に何もないか(義歯も外す)

・リハビリパンツ(またはオムツ)を装着しているか

・頭皮は清潔であるか

絶飲食、不安の軽減への看護も引き続き行います!

点滴の実施

脱水予防および必要な薬剤の投与のために末梢から点滴留置を行います。

精神科の患者さんの場合は、点滴への理解が得られず、自己抜去してしまったり、クレンメを触ってしまうこともあります。

そのため、点滴を実施タイミングや待機場所についてもアセスメントする必要があります。

観察項目

・滴下不良はないか

・刺入部の腫脹、発赤、疼痛はないか

・点滴への理解は得られているか

必要物品の確認

ECT治療は病棟とは別の場所で実施されます。

忘れ物がないように必要物品が揃っているかしっかり確認しましょう。

よく忘れがちになるのは

酸素ボンベの残量チェック

ベッドへの拘束器具が正しく装着されているか

この2つです。

ECT室から帰棟する間、酸素ボンベを使用します。

酸素ボンベの残量が十分あるか忘れずにチェックしてください!

また、次回の記事で説明しますが、術後はせん妄状態になる患者さんが一定数みえます。

拘束器具が正しく装着されていないとせん妄状態の患者さんの安全が確保できません。

装着方法が間違っていないか出棟前に確認しましょう!!

まとめ

ECT(電気痙攣療法)とは

頭部に電気刺激を行うことでコントロールされた痙攣発作活動を誘発し、一部の精神疾患の症状を改善させる治療

適応疾患は…

うつ病

統合失調症

双極性障害

さらに

薬物療法では効果がない場合

即効性を要する場合

混迷状態が強く服薬が困難な場合

躁状態が強く危険性が高い場合

このような場合に適応となる.

ECT前の看護

・患者や家族の理解力を確認

・患者の不安軽減

・絶飲食を守れるような関わり

ECT当日~ECT直前までの看護

・バイタルサインの実施

・身体的なチェック

・点滴の実施

・必要物品の確認

次回はECT中・ECT後の看護と副作用について説明していきます!

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