
精神科で働くと怖い経験ばかりするの?

精神科病院で働く良さを知りたい!
今回は現役精神科看護師の筆者が
“精神科で働いてよかった”
と感じたことを5つお伝えします。
精神科病院の就職や転職を考えている方の参考になると嬉しいです。
精神科病院で働いていて大変だと感じたことも記事にしています。

精神科で働く良さはコレだ!
精神科で働いてよかったと感じたことはこちら↓
①観察力や勘が磨かれる
②患者さんとじっくり関われる
③病棟の雰囲気が良い
④ワークライフバランスがとれる
⑤プライベートに活かせる

観察力や勘が磨かれる

「なんとなく表情がかたい」
「なんとなく○○さん言いたそう」
「なんとなく精神状態が悪くなりそう」
“なんとなく”
これは曖昧な言葉なので、一般科で働く看護師はあまり使わないかもしれません。
誰が見ても評価できる表現方法で伝えるのが望ましいですが、精神科で働いていると、
“なんとなく”という感情によくなります。
そして精神科看護師の“なんとなく”は大抵当たります(笑)
(浮気された時の女の勘によく似てる!笑)
言葉で表すのが難しいので、うまく伝えられているか不安ですが…。
精神疾患は目に見えない部分があるので評価しづらい場合があります。
また、検査値では判断できないことも多いです。
”患者さんの表情を観察する”
とよく言われます。
実際には目つきや笑い方、口元、声の調子やトーン、口調など、会話から細かいサインを見逃さないようにしています。
このような観察を継続していくうちに観察力や勘が向上すると思います。
患者さんとじっくり関われる

入院期間が短い一般病院の場合、自分が連休の間に患者さんが総入れ替えになることがあると友人が言っていたのを覚えています。
その点精神科の入院期間は月・年単位が基本です。
慢性期病棟になると年単位の患者さんが多くなるので、受け持ち患者さんとじっくり関われるのは精神科でしか経験できないと思いました。
精神科の病院では作業療法がよく行われています。
音楽を聞いたり、本を読んだり、ゲームをしたり、カレンダーを作ったり。
一緒に参加して患者さんの好きな音楽を知れることも楽しいですし、
塗り絵が上手で驚いたこともあります。
患者さんの別の一面を見ることができます。
このような患者さんとの関わりが無駄だと思ったことは一度もありません。
こうやってじっくり関わりながら患者さんのキャラクターや強みを探していくのが精神科の楽しさでもあります!
病棟の雰囲気が良い

男性看護師が多いことや業務の量が多すぎないことから、
病棟がピリついていたり、悪い雰囲気になることは滅多にありません。
時間内に業務が終わるように基本的にみんな協力体制です。
なにか仕事を依頼したり、質問をして嫌な表情をされたことも一度もありません。
仕事をするうえで、人間関係や職場の雰囲気は本当に大事だと思っています。
私の職場が恵まれているだけかもしれませんが、精神科で働いてよかったなと思えたポイントです。
ワークライフバランスがとれる

精神科で3年間働いていますが、30分以上の残業は片手に収まる程度しかありません。
定時あがりが90%以上を占めます。
緊急入院もほとんどないですし、業務も定時内におわる量です。
日勤後でも夜ご飯の予定をたてることができちゃう◎(コロナがなければ)
また、休日に病院から電話がかかってくることもほぼないので、休日は仕事のことを忘れてプライベートを楽しめます。
仕事を継続するためには
「ワークライフバランス」がとても大切だと身に染みています。
プライベートに活かせる

・相手の話をきく姿勢
・意見を言ってほしいのか、話を聞いてほしいのかの見極め
・どんな話口調がよいか
など・・・
友人と話す一場面を切り取っても、仕事で学んだことを活かせることがたくさんあります。
他の例も挙げてみます。
“認知症“
今の時代、誰しもが聞いたことある単語だと思います。
では、認知症の方への対応を経験したことはありますか?
精神科病院には認知症の患者さんもたくさんいらっしゃいます。
認知症も症状はそれぞれです。
様々な症状を臨床で経験するため、
身近な人が認知症になってしまった場合でも比較的冷静に考えることができます。
また、声のかけ方や説明の仕方も仕事での経験が活かせますね。

認知症の話、実は私の実体験です。
仕事で認知症患者さんを経験していなかったら、何をするにも不安や怖いという気持ちを抱いていたと思います。
患者さんと身近な人では、接するときの感情も異なってくるのは事実ですが、仕事での経験が少しでも役に立ってよかったなと思っています。
まとめ
精神科病院で働いてよかったこと5選
①観察力や勘が磨かれる
②患者さんとじっくり関われる
③病棟の雰囲気が良い
④ワークライフバランスがとれる
⑤プライベートに活かせる

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